基礎学力を身につける講座Ⅶ 『認知症の理解』

介護福祉士国家試験 基礎講座

講座内容の説明と学習方法

講座内容の説明と学習方法

認知症の種類、特徴、症状』やその『評価スケール』について学びます。確実に押さえなければならない最低限のポイントについて記載しています。全てをマスターすることにより、しっかりとした基礎ができます。

この領域はしっかり学習すれば安定した得点が期待できます。この講座で基礎を固めると伴に、過去問やワークブック(参考書)で知識を深めましょう。昨年は10問、出題されていましたね。あまり勉強しなかった僕は7問しか正解出来ませんでした。(反省)

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精神障害(例えば、高次脳機能障害)とごった煮になりやすので、注意しましょう

学習を開始

その前に、第33回の試験で「アルツハイマー型認知症の次に多い疾患は、何か」の解答で掲示板が紛糾していましたね。⬇︎の問題です。

引用元:湘南国際アカデミーさん

正式解答は、1血管性認知症でした。僕は正解できましたが、レビー小体型認知症と悩みました。その様な方が多かったようです。相談e-65.netさんもそうですが、ネットを検索すると、2番目に多いのはレビー小体型認知症との情報も散見されました。実際はどうなのでしょう。余談でした。

引用元:相談e-65.netさん

認知症の種類

認知症の種類症状特徴
アルツハイマー型認知症もの取られ妄想、多動、多弁、徘徊原因不明、脳の萎縮が見られる。
70歳以上に多い。
女性に多い。
なだらかに確実に進行する
人格は徐々にくずれる。
血管性認知症
(まだら認知症)
感情失禁、うつ状態、せん妄脳梗塞や脳出血などの脳血管障害により神経細胞が壊れる
60〜70歳に多い。
男性に多い
段階的に進行する。
人格は比較的よく保たれる
レビー小体型認知症幻視、パーキンソン症状、転倒、日内変動が特徴である。
前頭側頭型認知症
(ピック病等)
人格変化、常同行動脳の神経細胞に「ピック球」というタンパク質が変性した塊が現れる。
40〜60歳代(初老期)と、認知症の中では比較的若い年齢で発症している。
人格や行動、言葉に変化がみら。
理性的な行動ができなくなったりする
クロイツフェルト・ヤコブ病認知障害、運動失調異常プリオン蛋白が蓄積することで、機能障害を起こす。
急激に進行する。発症後6か月~1年ほどで無反応の寝たきり状態となる。
発症から1~2年で死に至る
慢性硬膜下血腫転倒等により頭部外傷が原因であることが多い。
血腫の除去術により、認知症が改善される
正常水頭症歩行障害、尿失禁シャント手術により改善される
表は自作

【若年性認知症】

  • 65歳未満で発症する認知症
  • 初老期(40〜64歳発症)と若年期(18〜39歳発症)に分類される。
  • 罹患率は、男性が高い
  • 原因は血管性認知症が最も多く、次いでアルツハイマー型認知症である。

認知症の症状

認知症の症状は、大きく2つに分けられる。

中核症状壊れてしまった脳の細胞が担っていた役割が失われることで起こる症状が「中核症状」。
(例:物忘れ。年月や時間、場所が分からなくなるなど)
行動・心理症状
(BPSD)
中核症状が現れることによって、精神的に落ち込んだり、できないことへの焦り、不安を感じる
このような心理状況などにより起きる症状が「行動・心理症状」。
表は自作

最初は中核症状が現れます。例えば場所や時間が分からなくなる見当識障害がある場合。「ここはどこ?」「あなたはだれ?」という混乱が生じます。想像してみてください。こうした状況はとても不安なものです。もともと、心配性、さびしがり屋などの性格があれば、なおさら不安は大きくなります。こうした不安や混乱がつづくことによって、徘徊や興奮、暴力行為といった、行動・心理症状が現れます。

〔社会医療法人 甲友会さんから引用〕

中核症状

記憶障害者・何回も同じことを繰り返して言う。
・夕食を食べたことを忘れる。
・もの忘れが激しく、ヒントがあっても思い出せない。
・昔のことはよく覚えているのに、最近の出来事を忘れている。
見当識障害・年月、時間、場所、人物が分からなくなる。
・近所で迷子になる。
・昼夜の間隔がズレ、夜中に出かけようとする。
・友人や家族が分からない。
実行機能障害・計画を立てて段取りをすることができなくなる。
・料理がうまく作れない
・段取りよく行動できない
失語・言葉が出てこない。
・”あれ”や”それ”といった言い方が多くなる。
・言葉の意味が分からず、会話のつじつまが合わない。
失行・目的にあった動作や行動ができない。
・服をうまく着ることができない。
・箸やハサミなどの使い方が分からない。
失認・視覚や聴覚、触覚に異常がないけれど、対象物が認識出来ない。
・目の前にものがあることが分からない。
・物や人によくぶつかる。
・時計の文字盤が読めない。
一部、社会医療法人 甲友会さんを引用

行動・心理症状(BPSD)

代表的な行動症状
徘徊何らかの目的があって歩き始めて迷ったり、じっとしていられない理由があって歩き回る。
失禁「トイレに行きたいことが伝えられない」「トイレの場所や使い方がわからない」
「尿意が認識できない」「排泄行為自体がわからずトイレ以外の場所で排泄して
しまう」などのケース。
異食詳細説明は割愛。認知症が進んだ中期以降で見られる場合が多い。
暴言・暴行詳細説明は割愛。認知症が進行すると、思っている事を表現することが難しくなったり、
脳の機能が低下して感情を抑えられなくなる。
収集癖詳細説明は割愛。
その他、弄便(ろうべん)や不潔行為などがある。
代表的な心理症状
妄想もの取られ妄想などが、代表される症状。謝った考えを根拠もなく確信する。
幻覚幻視・幻聴など、現実にないことを見たり聞いたりする。
不安
抑うつ気分が落ち込む。感情が鈍くなる。何に対しても興味を示さない。
睡眠障害入眠困難、途中覚醒、早朝覚醒、日中の傾眠傾向、昼夜逆転など。
感情失禁些細なことで大喜びしたり激怒する。感情を抑えることができない。
まとめ
引用元:厚生労働科学研究 主任研究者 黒澤尚、分担研究者 粟田主一さん

認知症の主な評価スケール

長谷川式・改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
・年齢、今日の日付、場所、単語や物品の即時記憶、計算(引き算)、数字の逆唱、
 野菜の名前の想起など、9項目の問題があります。
満点は30点で、20点以下の場合は、認知症である疑いが高くなる
MMSE・Mini Mental State Examination(精神状態短時間検査
・長谷川式簡易知能評価スケールに加えて、図形を模写する視空間能力、文章の記載をする
 言語能力に関する項目がある。
問題は11項目
満点は30点で、24点以下の場合は、認知症である疑いが高くなる
CDR認知症が重度になり、患者からのご協力が得られない場合でも、重症度を判定できる
・家族あるいは介護者からの詳しい情報をもとにして、重症度を評価することも可能である。
5段階で重症度を評価する。
・健康(CDR:0)、認知症の疑い(CDR:0.5)、軽度認知症(CDR:1)、
 中等度認知症(CDR:2)、高度認知症(CDR:3)
FASTアルツハイマー型認知症の重症度を評価する。
7段階(ステージ1〜7)
表自作
講師

上記以外にも、時計描画検査(CDT:Clock Drawing Test)、FAB(Frontal Assessment Battery)、 ADAS(Alzheimer’s Disease Assessment Scale)があるようですが、介護福祉士国家試験には必要ないと思います。〔責任は持てません〕 先ずは上表の四つをしっかり覚えましょう。

まとめ

冒頭で述べた通り、この領域はしっかり学習すれば安定した得点が期待できます。この講座で基礎を固めると伴に、過去問やワークブック(参考書)で知識を深めましょう過去問や予想問題を徹底的にやりましょう。介護職員の周りには認知症の方がたくさんいて身近な問題だから学習しやすいと思います。

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このブログは、出題領域ごとに必ず覚えなければならない最低限の事項に絞り作成しています。厚い参考書を読むのが苦手な方や勉強の仕方が分からない、とにかく基礎学力をつけたい方の一助になればと思います。

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