この記事の目的
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第34回介護福祉士国家試験の受験に向けて、基礎学力を身に付けたい方むけの講座です。
この講座に向いている方
- 勉強の始め方が分からない。
- とにかく、基礎(基本)を身につけたい。
- ワークブック(参考書)を購入したけれど、読むのが苦手で学習が進まない。
- ワークブック(参考書)で学習したけど、ポイント(要点)が整理出来ない。
- 基礎学力が身についているか確認したい。
講座内容の説明と学習方法
講座内容の説明
『人間の尊厳と自立』において、確実に押さえなければならない最低限のポイントについて記載しています。全てをマスターすることにより、しっかりとした基礎ができます。
学習方法
何回も読んで理解し、全てを暗記してください。
学習を開始
人間の尊厳と自立支援
人間の尊厳とは? | 自立とは? | 自立支援の内容 |
人間が個人として尊重されること | 高齢者や障がい者等がさまざまなサービスを自己選択、決定し利用してより良い生活を営むこと | 身体的自立、経済的自立、生活的自立、社会的自立などがある |
自立支援とは、できる限り自分の意思や力で生活ができるようにサポートすること。
人権と権利擁護
以下の会話は最後に一覧表で整理してます。
ノーマライゼーションとはなんですか?
高齢や障がいの有無にかかわらず、一人の市民として地域で普通の生活ができるような環境を作っていく考え方です。簡単でしょ!みんな、自分の地域で普通に生きたいよね。そんな環境を作って行くことだよ。
デンマークのバンク・ミケルセンが提唱者。
8の原則を提唱したのは、ニイリエだよ。
リハビリテーションって普通にリハビリのこと?
単に機能回復の訓練のことではなく、奪われ傷ついた全人格の復権を理念としているよ。「人権」・「尊厳」•「権利」が本来あるべき姿に回復することと言う意味だよ。
リハビリテーションは5分野あるよ。(リハは、リハビリテーションの略)
「医学的リハ」・「職業リハ」・「社会リハ」・「教育リハ」・「リハ工学」
ソーシャル・インクルージョン??? 「何のこっちゃ〜?」
インクルージョンとは包み込むと言う意味もあるよ。(社会的に包み込む)
高齢者や障がい者、ホームレスなどの人に対して、社会的孤立や排除などから援護し、全ての人が社会の構成員として包み込まれて生きる。共生社会(共に生きる社会)や排除しない世界を目指す考え方だよ。
アドボカシーって何ですか? 🥑アボカド
自分で自身の意志や権利を主張することが難しい人の為に、それらを代弁して権利を擁護することだよ。介護福祉士の大切な役割です。
ユニバーサルデザインってよく聞くけど、実はよく分からないよ。
バリアフリーと違うの?
ユニバーサルデザインとは、出来るだけ多くの人が分かりやすく、初めから利用可能にする工夫のことだよ。全ての人に対して、単純性・安全性・省体性・スペースの確保・自由度・公平性・明確さなどを配慮したデザインのこと。
バリアフリーは、高齢者や障がい者の方に配慮しているんだよ。ユニバーサルデザインは、みんなが対象であることが違いだよ。
ところで、『基本的人権』って何だっけ? 💦
え〜。💦
人が生まれながらに有している基本的な権利のことだよ。思想信仰の自由や健康で文化的な最低限の生活を営む権利とかよく聞くよね。
「自由権」・「平等権」・「社会権」・「参政権」・「国務請求権」の5種類に分かれるよ。
あの〜最後に、エンパワメントって何ですか? 横文字ばかりで嫌になってきた。
権利の侵害や抑圧された状況にある利用者が、自分でその状況を克服していく力を獲得していくことだよ。
合わせ、エンパワメントアプローチもしっかり理解してね。
エンパワメントアプローチとは、利用者の持っている力に着目し、その力を引き出して積極的に援助することだよ。
見やすい様に一覧表にしました。
ノーマライゼーション | 高齢や障がいの有無にかかわらず、一人の市民として地域で普通の生活ができる ような環境を作っていく考え方です。 デンマークのバンク・ミケルセンが提唱者。 8の原則を提唱したのは、ニイリエだ。 |
リハビリテーション | 単に機能回復の訓練のことではなく、奪われ傷ついた全人格の復権を理念と している。 「人権」・「尊厳」•「権利」が本来あるべき姿に回復することと言う意味。 リハビリテーションは5分野ある。(リハは、リハビリテーションの略) 「医学的リハ」・「職業リハ」・「社会リハ」・「教育リハ」・「リハ工学」 |
ソーシャル・インクルージョン | 高齢者や障がい者、ホームレスなどの人に対して、社会的孤立や排除などから 援護し、全ての人が社会の構成員として包み込まれて生きる。 共生社会(共に生きる社会)や排除しない世界を目指す考え方。 |
アドボカシー | 自分で自身の意志や権利を主張することが難しい人の為に、それらを代弁して 権利を擁護すること。介護福祉士の大切な役割です。 |
ユニバーサルデザイン | ユニバーサルデザインとは、出来るだけ多くの人が分かりやすく、初めから 利用可能にする工夫のことだよ。全ての人に対して、単純性・安全性・省体性・ スペースの確保・自由度・公平性・明確さなどを配慮したデザインのこと。 バリアフリーは、高齢者や障がい者の方に配慮している。ユニバーサルデザインは、 みんなが対象である。 |
エンパワメント | 権利の侵害や抑圧された状況にある利用者が、自分でその状況を克服していく力を 獲得していくこと。 |
エンパワメントアプローチ | 利用者の持っている力に着目し、その力を引き出して積極的に援助すること。 |
基本的人権 | 人が生まれながらに有している基本的な権利のこと。 「自由権」・「平等権」・「社会権」・「参政権」・「国務請求権」の5種類に 分かれる。 |
身体拘束
一時性 | 非代替性 | 切迫性 |
身体拘束、その他の行動制限が 一時的なものであること。 | 身体拘束やその他の行動制限を行う 以外、代替する介護方法がないこと | 本人や他の利用者の生命や 身体が危険にさらされる可能性が 著しく高いこと。 |
○身体拘束を行う場合は、『拘束の態様』・『時間』・利用者の『身体状況』・『緊急やむを得なかった理由』を記録する必要がある。
○3ヶ月に1度、身体拘束適正化委員会を開催しなければならない。
成年後見制度と日常生活自立支援事業
法定後見制度
- 根拠法:民法
- 機 関:家庭裁判所
- 対象者:認知症高齢者・知的障がい者・精神障がい者など
- 対象者の状態:既に判断能力が不十分な人が対象
- 申告者:本人・配偶者・四親等内の親族・市町村長など
- 援助者:成年後見人・補佐人・補助人
- 家庭裁判所が援助者を選任(決定)する。
- 援助内容:財産管理・身上監護(=契約行為)の代行
- 法人も後見人になれる。
成年後見制度は、『法定後見制度』と『任意後見制度』がある。
『任意後見制度』は、将来、判断能力が不十分になった時に備える。自分で信頼できる人を選任し、支援内容を決定して契約書(公正証書)を作成する必要がある。家庭裁判所が選任した任意後見監督人が、任意後見人の仕事(支援内容等)をチェックする。
日常生活自立支援事業
- 根拠法:社会福祉法
- 機 関:都道府県・指定都市社会福祉協議会
- 対象者:認知症高齢者・知的障がい者・精神障がい者など
- 対象者の状態:契約を締結する能力がある。
- 援助者:専門員・生活支援員
- 支援内容:福祉サービスの利用援助、日常的金銭管理、書類等の預かり
- 契約の代行は出来ない。
援助者(専門員・生活支援員)の役割や仕事内容については割愛します。日常生活支援事業等は学習する内容が多い為、別に講座を開設する予定です。
学習を始めた頃の僕のレベル
学習を始めた頃(10月)のレベルは酷いものでした。実務者研修でしっかり勉強していればよかったけど、やっつけ仕事みたいに課題を提出しただけだから基本的な知識が全く獲得されていませんでした。身体拘束は分かっていたけれど、それ以外は一から学習しなければなりませんでした。特に、還暦前のおじさんは横文字が覚えられなくて大変でした。
正解にたどり着く思考
第33回介護福祉士国家試験の第1問目です。全く分からず、頭の中が真っ白になりました。もしかして、今年は難しいのかと焦りました。
時間をかけるわけにもいかず、放置することも出来ない。でも、正解したい。
消去法作戦の開始。
1 リッチモンドは、『ソーシャル・・・』。初めて聞いた名前。設問の「人権や福祉の考え方に影響を与えた人物」に対して、「現在の社会福祉、介護福祉に影響を及ぼした。」と記載してあるから保留。△
2 フロイトがまとめた『種の起源』の考え方は、種の起源はダーウィンじゃない。NHKでもダーウィンが来たって番組やってるよなぁ。これは、❌。
3 マルサは、『人間の無意識・・・』。人権や福祉と関係がない。だから、❌。
4 ヘレンケラーは、『看護覚書の中で・・・』。ヘレンケラーは目も見えなかったし、耳も聞こえない。看護と言えば、ナイチンゲールじゃね。これは、❌。
5 ダーウィンは、『人口論・・・』。種の起源の人だよね。だから、❌。
消去法で、1にしました。正解でした。
自宅でやれば簡単ですが、本番では難しい。そのことを意識していた方が良いと思います。僕には、じっくり考える時間(余裕)はありませんでした。
こうやって振り返ると、1以外は人権や福祉の考え方に影響を及ぼす内容でないですよね。一応、当日もそう感じました。
このブログは、出題領域ごとに必ず覚えなければならない最低限の事項に絞り作成しています。厚い参考書を読むのが苦手な方や勉強の仕方が分からない方、とにかく基礎学力をつけたい方の一助になればと思います。
【その他の記事】
- 基礎学力を身につける講座Ⅳ『社会の理解』
- 基礎学力を身につける講座Ⅲ『コミュニケーション技術』
- 基礎学力を身につける講座Ⅱ『人間関係とコミュニケーション』
- 介護福祉士国家試験 勉強の始め方
- 介護福祉士受験対策講座を受講しての感想
- 第33回介護福祉士国家試験の受験体験記
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